Táborターボル村

Táborターボル村と言えばフス派戦争時のフス派本拠地ですよね。
非常に強固な城塞を建設しチョッとやソッとでは陥落しない難攻不落でした。そこから同村の名前Táborターボルは”城塞”と言う意味になり、更に”陣営””キャンプ”などと言う意味が派生しました。

＜村概略＞
南ボヘミア県ターボル郡の中心都市である同村は、13世紀にプシェミスル朝オタカル2世の許可の下に、村を取り囲む城壁が建設されました。しかし都市とは認められませんでした。

その後1420年にフス派が現在の同村を本拠地とし要塞都市を建設し、イスラエルのhory Thaborターボル山から名前を取り村名をTáborターボルと名付けました。
私見ですが、フス派は奇跡が起こるよう願って村の名を選んだのではないかと思います。

村の南西にあるKotnovコトノフ城Bechyňská bránaベヒニュ門から街を取り囲む城壁は、同村が要塞都市として建設された面影を今に残しています。

1434年リパニの戦いに敗れターボル派は壊滅し同村は皇帝軍の手に堕ちました。
その後1437年に王家の都市と指定され、正式にチェコの都市としてターボル村が発足しました。

＜主な見所＞
◎Žižkovo náměstíジシュカ広場
村はフス派指導者Jan Žižkaヤン・ジシュカに因んだジシュカ広場を中心に、後期ゴシックやルネサンス様式の家々に囲まれています。

YouTubeで見つけた同広場の様子。
Socha Jana Žižky z Trocnova

Žižkovo náměstí v Táboře


◎Děkanský kostel Proměnění Páně na hoře Táborターボル山上の主変容教会
ジシュカ広場北西角には同村名に因んだ”ターボル山上の主変容教会”があります。
同村名は主イエ（ズ）ス・キリストが変容なされたとされるイスラエルのhory Thaborターボル山から名前を取っています。
同教会はフス派壊滅後の1440年に建設が始まりました。
1532年、1602年に教会は火事に遭い建て直されています。
また30年戦争中の1621年にスウェーデン軍の砲撃を受け尖塔が壊され1677年に再建されています。 尖塔は高さ77,８㍍、階段約250段で南チェコ県で一番高い教会尖塔です。
教会内部の様子

◎Stará radnice (Tábor)旧村役場
ジシュカ広場西側面には旧村役場が有ります。
恐らく16世紀前半には建設が始まっっています。17世紀後半にゴシック様式建築物に改修されました。

◎Husitské muzeum Táborフス派博物館
旧市役所にはフス派博物館展示場があります。
同博物館の呼び物は村役場地下に食料庫として掘られたTáborské středověké podzemí中世ターボル地下です。

YouTubeで見つけた同地下の様子。
ŠV Tábor-V podzemí (Sekunda 07/08,Gymstr)


◎Bechyňská brána a věž Kotnovベヒニュ門とコトノフ塔
コトノフ塔はプシェミスル朝オタカル2世によって許可され作られた村を取り囲む要塞の一部として建てられた城の物見櫓塔です。
城の名前は、当時この地区を支配していたVáclav Hájek z Libočanリボチャンのバーツラフ・ハイエクが貴族コトノフから銘銘しました。
1532年の火事により城は消失しましたが幸いな事に塔は現在まで残っています。
城消失後の 1612年から1613年に架けてビール工場が建設されました。同ビール工場は現在ホテルとして運用されています。
同塔横にはゴシック様式建築物のベヒニュ門は村への出入り口でした。
塔からの眺め。
ベヒニュ門から続く要塞の様子。

◎Husův parkフス公園
チェコ国鉄ターボル駅前に広がるHusův parkフス公園はフスゆかりのモニュメントで一杯です。

◎YouTubeで発見した村案内ビデオ
Město Tábor


◎YouTubeで見つけた映画ヤン・ジシュカ
JAN ZIZKA (1955) - Battle of Sudomer 1


＜リンク＞
・ターボル村役場
・フス派博物館

＜旅のヒント＞
Praha,,ÚAN Florencプラハ・フローレンツ・バスターミナルから直通バスが運行されています。所要時間片道約1時間半から50分。
Praha hl.n.プラハ本駅から直通列車が運行されています。所要時間片道約1時間36分。


ボヘミア物語 ／三浦伸昭／著 [本]


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＜更新暦＞
2009年7月5日、第一編集終了。